祭日に、各家庭は聖壇を綺麗に掃除し、供え物を並べ、礼拝等を行なう。祭礼の初夜に年上で、カリスマがある村の目上の人は祈祷を行なう。祭礼の責任者は供え物を差し上げ、村民の尊敬を表す祈念を読む。
沖を出るたびに、漁師は祈祷等を行なう。それは、海で激しい波があり、船が沈む瞬間にカオンが助けに来ると信じているから。カオンを呼ぶとすぐ助けに来る。カオンが船を支え、激しい波を乗り越えさせてくれる。漁師の心の中に、この優しい動物を信じ、尊敬の念でカオンで呼ぶ。実は鯨が助けに来ることは虚構で、実際にない。
祭りは朝から夜までにぎやかな雰囲気で、ホイアンの人にアピールする。
鯨祭りはクアンナンの人にとって、大事な祭礼である。沖に出ている船も、離れて他の所に住んでいるクアンナン人はみんな戻り、鯨祭りに参加する。