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チャム島

土曜日 - 12/05/2012 09:49

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「人間と生物圏計画(MAB)委員会」は26日、南中部クアンナム省ホイアンのチャム島を生物圏保護区に指定した。

チャム島の指定区域はホイアンの旧市街も含む4万ヘクタール。ホイアンから19km離れたチャム島群は、15平方キロメートルに大小8つの島々が浮かぶ。3000年ほど前に人が住みだし、サーフィン文化、チャンパなどの遺跡も多く存在しており、チャム島と域内の国との交流と海のシルクロードの一拠点となっていたことを証明している。

チャンパが栄えた頃にチャム人が暮らしていたともいわれているが、島内にそれを物語る遺跡は残っていない。ただ、9世紀頃の物と見られるアラブの陶器やガラス片が発掘されており、海洋貿易が盛んだったことを物語っている。また16世紀頃にスペイン人の宣教師や中国人が暮らし、日本人も訪ねたとの記録も残されている。
現在135種類の珊瑚が確認されており、6種類がベトナムの海で初めて発見された。科学者らによると947種類の生物が島の周辺に存在し、そのうち海洋生物が178種、50種類以上の魚、56種類の貝などの軟体動物、真珠貝、ベトナムのレッドデータブック(絶滅のおそれのある野生生物について記載したデータブック)掲載の稀少な生物も多い。
クアダイビーチの港から高速船でチャム島にいくなら、20分ぐらいかかる。綺麗な海、ほとんど開発の手が入っておらず、そのままに残されている自然の中でダイビングも楽しめる。
 

 

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